アライア(Azzedine Alaia, 1940年6月7日~)

アライアは、80年代に「ボディコン・ブーム」に火をつけた、チュニジア出身の
デザイナーです。

そのデザインの傾向には、双子の姉妹の存在が大きく関わっており、家族と
暮らしていた頃に、グラマーな姉妹の存在に大きくインスパイアされたといいます。

チュニスの学校で彫刻を学んだあと、パリに移り住み、ディオールの元で修行を
始めました。

しかし、その後すぐに、ギ・ラロッシュに移り、またティエリー・ミュグレーとも
コラボで作品を手がけることになりました。

ミュグレーのコレクションがあるジャーナリストの目に留まり、それが独立する
きっかけとなったのです。

初めてプレタポルテのショーを行ったのは1980年で、それ以来不定期にショーに参加し、
また2011秋冬コレクションではオートクチュールデビューも飾っています。

アライアは、グラマラスな姉妹に影響を受け、更に彫刻を学ぶことで人間の肉体本来の
姿を観察する能力を養い、そのことで、女性のボディラインを美しく見せるデザインに
こだわるようになりました。

そして、そのシンプルかつ官能的なラインは多くの人を惹きつけ、ティナ・ターナーや
マドンナのコンサート衣装を手がけたこともあります。

徹底した商業主義を疑問視し、あくまでいい作品が出来た時にしかコレクションを
開かないのも、洋服に対するストイックな考えと、洋服を愛する強い気持ちが
あるからでしょう。

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