オートクチュール・プレタポルテ連合協会
フランスには、元々オートクチュールの組合「シャンブル・サンディカ」が存在していました。
オートクチュールの父とも呼ばれるシャルル・F・ウォルトによって、1868年に設立されたのです。
しかし、プレタポルテが力を持つようになると、今度は独自にプレタポルテを組織化する動きが
見られるようになりました。
そこで、フランスのファッション業界全体が協力体制を整えるべく「フランス・オートクチュール・
プレタポルテ連合協会」(The Federation Francaise de la Couture)が1973年に発足しました。
この中には大きく4つの組織、
・パリ・オートクチュール組合
・婦人服プレタポルテ組合
・紳士服プレタポルテ組合
・国立オートクチュール職人組合
があります。
従来からのオートクチュールメゾン、シャネルやディオールは、「パリ・オートクチュール組合」に
属する、連合協会の会員ということになります。
ここは、いわばフランスのファッション産業の総本山です。
毎シーズンのパリコレ予定リストはここで作成され、また報道陣のリスト、バイヤーリストなど、
パリコレに関する全てのものが、この協会で管理されています。
また、バイヤーや顧客に対するインフォメーションサービスを行い、更には次世代を担う優秀な
デザイナーの発掘にも積極的に動いています。
フランスのファッション産業はここに集約され、世界に発信されているのです。