LVMH(LVMH Moet Hennessy・Louis Vuitton S.A.)

フランスファッションの資本主義。

それを私たちは、複合企業グループ「LVMH」と、そのCEOであるベルナール・アルノー氏に
見ることができます。

1987年に、ファッションブランド「ルイ・ヴィトン」とコニャックの製造元である
「モエ・ヘネシー」が合併してできたのが始まりです。

以後、ヴィトンの改革と共に、様々な企業を傘下に入れながら拡大していきます。

現在では、クリスチャン・ディオール、ジバンシイを初めとした数多くのアパレルブランド、
香水や化粧品ブランド、複数のワインメーカーなどが、LVMHの傘下に入り、パリに拠点を
構えています。

では、何故このようなマンモスグループが誕生したのでしょうか?

その答えは、CEOであるベルナール・アルノー氏の経営哲学にあると思います。

LVMHの理念は、とにかく儲けること。

徹底した資本主義のやり方で、従来から付き合いのあるデザイナーや業界人であっても、
時代に合わないとなると容赦なく首を切り、企業としてのイメージを大々的に広告することで、
その権威がいかに壮大であるかを誇示しているのです。

更に、新しいビジネス方式を取り入れ、今まで空港にしかなかった免税店を街にオープンさせて
成功するなど、その確かなビジネス感覚が、今の時代とマッチしているのだと思います。

暫くは、LVMHがファッション業界を先導することが予想されます。

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