パリ・コレクション(パリコレ)

パリ・コレクション(以下パリコレ)は、「オートクチュール」部門と「プレタポルテ」部門から
成り立ちます。

オートクチュールのコレクションが初めて行われたのは、ベル・エポックの時代のことです。

そして、その前身となる「ファッション・パレード」というものは、既に19世紀に行われていました。

当初のファッションショーは、「洋服は着て見せたほうがわかりやすい」という単純なコンセプトで、
洋服の見本を人が着て見せる、というだけのものでした。

しかし時代が進み、そのコレクションの内容は変わっていきました。

まず、オートクチュールのコレクションのみならず、60年代にはプレタポルテコレクションが台頭し、
現在のパリコレの殆どを占めるようになりました。

現在は、オートクチュールコレクションは10を越えることはありません。

しかし、プレタポルテのコレクションは、毎シーズン100にも及ぶのです。

オートクチュールの洋服を見せるコレクションが始まりであったにも関わらず、現在では「パリコレ」
イコール「プレタポルテ・コレクション」という定義になりました。

現在オートクチュールコレクションは、「パリ・オートクチュール・コレクション」という別の
正式名称で呼ばれています。

このように、オートクチュールとプレタポルテの両方のコレクションが見られるのは、世界中で
パリのみです。

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