イッセイ・ミヤケ(Issey Miyake, 三宅一生, 1938年4月22日生, 広島県出身)

パリという世界のファッション拠点で初めて成功した日本人デザイナーが、三宅一生です。

その独特な発想、「東洋と西洋の融合」という概念は、彼の生い立ちにも関係しています。

広島で生まれた三宅氏は、被爆体験をしています。

その様変わりして何もなくなった土地を眺め、普遍的な美しさを追求したいと強く願うようになり、
それが彼を芸術の道へと誘います。

多摩美術大学でグラフィックデザインを勉強したあと、パリで本格的に服飾製作を勉強し、
ギ・ラロッシュやジバンシイの元で下積みを開始しました。

その後、日本に戻り、東京で自身のオフィスを設立。

パリコレに初参加したのは1973年のことで、すぐにそのセンスは世に知られることになりました。

パリコレ直後には、ニューヨークのデパートが三宅氏のコレクションを販売するスペースを
作ることになり、そのまま世界的に有名なデザイナーとしての地位を駆け上がります。

三宅氏の一貫した理念は、「着ることとは、布をまとうことである」ということです。

このような洋服の存在の原点を常に重視しながら、誰もが着心地がいいと思うような作品を
次々に手がけてきました。

その一つが、1993年にデビューした「プリーツプリーズ」ラインです。

パリで認められた世界的なデザイナーは、今も東京を拠点にし、精力的な活動を続けています。

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