ベルナール・アルノー(Bernard Arnault, 1949年3月5日~)

LVMHのCEOとして世界に君臨するのが、ベルナール・アルノーです。

アルノーは、フランス北部の町、ルーべで生まれ育ちました。

その後、「エコール・ポリテクニーク」を、エンジニアリングの学位を取得して卒業。

父親の家業を継ぎながら社会人としての基盤作りをし、一時はアメリカに移住して会社を
経営していました。

アメリカでの資本主義ノウハウの習得が、後にフランスに戻り、LVMHを起業して経営していく元に
なったのだと思います。

初めはルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーを合併させた企業としてスタートして、そのおおよそ
20年後には、既に私たちが知るアパレルブランドの多くがLVMH傘下に入っています。

ですから、その経営能力は折り紙つきで、フランス資本主義そのものにも大きく影響を与えて
いるのだと思います。

アルノーがこのビジネスを始めた理由は、「高級ブランド産業はたっぷりの利益を生む唯一の手法である」
という自らの考えによるものです。

その徹底した資本主義的思考で人間関係を割り切り、ジバンシイの香水ラインに長年携わってきた
クルティエ氏も、ジバンシイがLVMH傘下に入ったと同時に、あっさり解雇されました。

その感情を伴わないかのような彼のやり方を、人は「暴君的」「冷酷だ」と言います。

しかし、これだけのマンモス企業を育てた手腕に関しては、誰もが一目置かざるをえないのが
実際のところです。

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