ソニア・リキエル(Sonia Rykiel, 1930年5月25日~)
ソニア・リキエルは、男性社会であるファッションデザイン界では異色の女性デザイナーです。
ファッションデザインには留まらず、作家としても歌手としてもデビューしており、
あらゆることをこなす能力を持っています。
リキエルは、パリ郊外の、ユダヤ人の家庭に生まれ育ちました。
17歳で布地ショップで働き始め、1953年、「ローラ」というブティックのオーナー、
サム・リキエル氏と結婚します。
その後、第一子を妊娠するのですが、当時リキエルは、着心地のいいマタニティウェアが
ないことに困っていました。
「ニットのゆったりした着心地のいい洋服はないのかしら?」と思ったことで、
実際に自分でニットドレスを作ってみたのです。
これが、リキエルのファッション業界進出のきっかけになります。
彼女はまず、夫のブティックでニットデザインをするようになりました。
そして、後に自立し、1968年に自身のメゾン「ソニア・リキエル」をオープンします。
彼女の存在は、たちまち業界で知れ渡ることになりました。
リキエルは、自身の妊娠時の体験から、常に心地いい洋服を求め、そしてデザインすることを
心がけているといいます。
ニットデザインは彼女の王道で、いっときアメリカでリキエルは「ニットの女王」と
呼ばれていました。
現在では、娘のナタリーも事業を手伝い、様々な活動を続けています。