イヴ・サン=ローラン(Yves Saint-Laurent, 1936年8月1日~2008年6月1日)

イヴ・サン=ローランは、アルジェリア出身の、国民的デザイナーです。

その功績を称える声は大きく、生前仏大統領から表彰もされています。

シャネルの現デザイナー、カール・ラガーフェルドど同時期にファッション業界で台頭し、
21歳の若さでクリスチャン・ディオールの主任デザイナーになります。

ディオール創設者が急逝したことで、いきなり大きなメゾンの大黒柱になったのですが、
そのプレッシャーを跳ねのけて成功し、「ディオールを救った」と賞賛されることになりました。

自身の「サン=ローラン」メゾンを立ち上げたのは、1962年のことです。

そして、そこでも大成功を収めます。

その傍らで、例えば大女優のカトリーヌ・ドヌーヴが友情出演でランウェイに立ったりという、
名脇役の存在は否めないでしょうが、それでも多くのセレブに愛される一大ブランドになった
ことは紛れもない事実です。

最も注目すべきことは、ショーモデルに人種を問わなかったことです。

現在でもカリスマ的モデルとされる黒人モデル、ナオミ・キャンベルは、サン=ローランの
援助のもとで、初めて有色人種で仏ヴォーグのカバーを飾りました。

尚、彼の死後もサン=ローランブランドは輝きを放ち、米フォーブス誌が明らかにした
ところによると、2009年時点で「死後最も稼ぐセレブ」の一人として、年間3500万ドルの
セールスを記録したとのことです。

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