ジバンシイ(Hubert de Givenchy, 1927年2月21日~)
アパレルブランド「ジバンシイ」の創設者であるユベール・ド・ジバンシイは、
オードリー・ヘップバーンとの長年に亘る交流で一躍有名になったデザイナーです。
1927年にフランス北部で生まれ、若いうちにパリに出てきて高校では法律を、
進学した美術学校では本格的にデザインの勉強をしました。
ファッション業界に踏み入れるきっかけになったのは、在学中にメゾンに弟子入りを
したことです。
その後、複数のメゾンで修業を積み、徐々にその頭角を現していきます。
社交界でも有名になり、更に、25歳の若さで自身のブランド「Givenchy」を立ち上げました。
まさにファッション界の「若きプリンス」です。
その作風は、デビュー当時とその後で、大きく異なります。
女性らしいプリントや刺繍をモチーフにした作品を主に制作していましたが、バレンシアガ、
そしてA・ヘプバーンと出会ったことで、その作風を大きく変えていったようです。
ジバンシイがインスピレーションを感じるのは、女性らしい肉体表現をすることではなく、
妖精のようなヘプバーンの如く、性的魅力とは異なる女性らしさを持つものでした。
ですから、ジバンシイがウエストの絞りのないシュミーズ・ドレスを発表した時には、
新しいパターンとして後に大きな影響を与えることになったのです。
現在、ジバンシイ氏は既に引退し、その後は複数の主任デザイナーを迎えながら
存続しています。